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こちらでは、平成30年(2018年)に実施された
第64回 臨床検査技師国家試験 AM1〜10 臨床検査総論
の解答と解説を掲載しております。
AM1 問題
医療機関での診断に至る手順で適切なのはどれか。
- 医療面接→身体診察→スクリーニング検査 →特殊検査
- 医療面接→身体診察→特殊検査→スクリーニング検査
- 身体診察→スクリーニング検査→特殊検査 →医療面接
- スクリーニング検査→特殊検査→医療面接 →身体診察
- スクリーニング検査→身体診察→特殊検査 →医療面接
解答と解説
解答:1
AM2 問題
対策とその作業の組合せで誤っているのはどれか。
- 感染対策―――――――使用済注射針のリキャップの徹底
- 災害対策―――――――診療支援体制の構築
- 接遇対策―――――――患者との疑似場面を設定した体験学習
- 検査過誤防止対策―――標準作業手順書の作成
- 医療事故防止対策―――インシデントレポートの作成
解答と解説
解答:1
- 標準予防策が行われ、リキャップは行ってはいけない。
AM3 問題
検体の採取と取扱いで正しいのはどれか。
- 採取した羊水は透明な容器に入れる。
- 尿細胞診検査には 24 時間蓄尿を使用する。
- 自然喀痰採取は採取前にうがい薬を使用する。
- 精液採取は3か月以内に少なくとも2回行う。
- 腰椎穿刺で最初に得られた髄液は細胞学的検査に使用しない。
解答と解説
解答:4
- ビリルビンの光による酸化を防ぐため遮光された容器に入れて保存する。
- 細胞成分の変性が生じるため適さない。
- 早朝起床時に水でうがいして口腔内を清潔にする。
- 細胞成分が多く含まれているため検査に最適である。
AM4 問題
偶発誤差の要因はどれか。2つ選べ。
- 分析装置の変更
- 試薬のロット変更
- 比色時の気泡混入
- 標準液の作製ミス
- ピペットの操作ミス
解答と解説
解答:3,5
- 系統誤差の要因となる。
- 系統誤差の要因となる。
- 偶然誤差の要因となる。
- 系統誤差の要因となる。
- 偶然誤差の要因となる。
AM5 問題
尿沈渣の無染色、強拡大標本(別冊No. 1)を別に示す。
この構造物が生成される疾患はどれか。

- 痛 風
- 慢性尿路感染症
- 腫瘍崩壊症候群
- 副甲状腺機能亢進症
- 溶血性尿毒症症候群
解答と解説
解答:2
- 尿酸結晶が生成される。
- 西洋棺蓋状のためリン酸アンモニウムマグネシウム結晶を考える。尿路感染症などでのアルカリ性尿中に出現する。
- シュウ酸カルシウム結晶などが生成される。
AM6 問題
糞便の性状と疾患の組合せで正しいのはどれか。
- 緑色便――――――――――総胆管結石
- 粘血便――――――――――細菌性赤痢
- 灰白色便―――――――――アメーバ赤痢
- 米の研ぎ汁様便――――――カンピロバクター腸炎
- イチゴゼリー状粘血便―――コレラ
解答と解説
解答:2
- 緑黄色野菜の多量摂取による酸性便などでみられる。
- カンピロバクター腸炎、細菌性赤痢でみられる。
- 閉塞性黄疸でみられる。
- コレラでみられる。
- 赤痢アメーバでみられる。
AM7 問題
結核性胸膜炎に特異性の高い胸水中のマーカーはどれか。
- LD
- CEA
- NSE
- ヒアルロン酸
- アデノシンデアミナーゼ(ADA)
解答と解説
解答:5
- 炎症や癌性胸・腹膜炎で高値となる。
- 腫瘍マーカーである。
- 胸水腫瘍マーカーである。
- 胸膜中皮腫で高値となる。
- 細菌性はADA1、結核性はADA2が高値となる。
AM8 問題
2015 年における世界のおよそのマラリアの患者数と死亡者数の組合せで正しいのはどれか。
- 2億1,200 万人――――――43 万人
- 2億 1,200 万人――――――4 万 3,000 人
- 2,120 万人――――――43 万人
- 2,120 万人――――――4 万 3,000 人
- 212 万人――――――4 万 3,000 人
解答と解説
解答:1
- 2010年では患者数は2.2億人で、死亡者数は66万人である。
AM9 問題
蚊によって媒介される寄生虫症はどれか。2つ選べ。
- 三日熱マラリア
- ブラジルリーシュマニア症
- ガンビアトリパノソーマ症
- バンクロフト(Bancroft)糸状虫症
- クルーズ(Cruz)トリパノソーマ症
解答と解説
解答:1,4
- ハマダラカによって媒介される。
- サシチョウバエによって媒介される。
- ツェツェバエによって媒介される。
- ネッタイイエカ、アカイエカによって媒介される。
- サシガメによって媒介される。
AM10 問題
DNA 抽出に用いられないのはどれか。
- エタノール
- フェノール
- クロロホルム
- イソプロパノール
- メルカプトエタノール
解答と解説
解答:5
- フェノールクロロホルム法で用いられる。
- フェノールクロロホルム法で用いられる。
- フェノールクロロホルム法で用いられる。
- 凝集分配法で用いられる。
- 用いられない。
出典:厚生労働省ホームページ 第64回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp180511-07.html


