AM68〜78 臨床微生物学

第63回 臨床検査技師 国家試験 解説集
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こちらでは、平成29年(2017年)に実施された

第63回 臨床検査技師国家試験 AM68〜78 臨床微生物学

の解答と解説を掲載しております。

AM68 問題

ウイルスで正しいのはどれか。

  1. 核膜がある。
  2. 単細胞である。
  3. 有糸分裂する。
  4. プラスミドを有する。
  5. 偏性細胞内寄生体である。
解答と解説

解答:5

  1. 核膜は持たない。核酸はカプシドに覆われている。
  2. ウイルスは細胞ではない。
  3. 自己増殖はできない。偏性細胞内寄生体である。
  4. プラスミドを持たない。DNAまたはRNAの核酸をもつ。
  5. 増殖に生きた細胞を必要とすることをいう。

AM69 問題

消毒用エタノールに対して抵抗性を示すのはどれか。2つ選べ。

  1. ノロウイルス
  2. ロタウイルス
  3. C 型肝炎ウイルス
  4. ヒト免疫不全ウイルス
  5. インフルエンザウイルス
解答と解説

解答:1,2

  1. エンベロープを持たないため、無効である。
  2. エンベロープを持たないため、無効である。
  3. エンベロープを持つため、有効である。
  4. エンベロープを持つため、有効である。
  5. エンベロープを持つため、有効である。

AM70 問題

細菌と選択培地の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. Bacteroides fragilis――――――CW 寒天培地
  2. Clostridium difficile――――――CCFA 寒天培地
  3. Enterococcus faecalis―――――Thayer-Martin 培地
  4. Pseudomonas aeruginosa―――NAC 寒天培地
  5. Salmonella Enteritidis ―――――CIN 寒天培地
解答と解説

解答:2,4

  1. BBE培地
  2. SF培地
  3. SS寒天培地

AM71 問題

Pseudomonas aeruginosa に対して抗菌力を有するのはどれか。

  1. アンピシリン
  2. イミペネム
  3. セファゾリン
  4. セフォタキシム
  5. セフメタゾール
解答と解説

解答:2

  1. 抗菌力を持たない。
  2. カルバペネム系、ア ミノグリコシド系、ニューキノロン系に感性である。
  3. 抗菌力を持たない。
  4. 抗菌力を持たない。
  5. 抗菌力を持たない。

AM72 問題

作用機序と抗菌薬の組合せで正しいのはどれか。

  1. 細胞質膜障害―――――アミノグリコシド系
  2. 核酸合成阻害―――――グリコペプチド系
  3. 蛋白合成阻害―――――テトラサイクリン系
  4. 葉酸合成阻害―――――β-ラクタム系
  5. 細胞壁合成阻害――――キノロン系
解答と解説

解答:3

  1. 蛋白合成阻害である。
  2. 細胞壁合成阻害である。
  3. 蛋白合成阻害である。
  4. 細胞壁合成阻害である。
  5. DNA合成阻害である。

AM73 問題

日和見感染症はどれか。

  1. 梅 毒
  2. オウム病
  3. 腸チフス
  4. 感染性心内膜炎
  5. ニューモシスチス肺炎
解答と解説

解答:5

  1. 日和見感染症ではない。
  2. 日和見感染症ではない。
  3. 日和見感染症ではない。
  4. 日和見感染症ではない。
  5. 日和見感染症とは、何らかの原因で免疫力が低下した際に、発症する感染症をいう。ニューモシスチス肺炎はAIDS指標疾患の一つである。

AM74 問題

急性咽頭炎患者の咽頭粘液を5%ヒツジ血液寒天培地(左)とチョコレート寒天培地(右)の分画培地に接種し、35 ℃で 24 時間炭酸ガス培養を行った培地(別冊No.15)を別に示す。分離菌は、グラム陽性  球菌、カタラーゼテスト陰性、Lancefieldの A 群抗原陽性であった。
推定される菌種はどれか。

  1. Streptococcus agalactiae
  2. Streptococcus mitis
  3. Streptococcus pneumoniae
  4. Streptococcus pyogenes
  5. Streptococcus sanguinis
解答と解説

解答:4

  1. Lancefield分類はB群である。
  2. Lancefield分類はK、O、NT群である。
  3. Lancefield分類はNT群である。
  4. Lancefield分類はA群である。

AM75 問題

Legionella pneumophila で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 偏性嫌気性菌である。
  2. グラム陽性桿菌である。
  3. 尿中抗原検査で検出できる。
  4. β-ラクタマーゼを産生する。
  5. 5%ヒツジ血液寒天培地に発育する。
解答と解説

解答:3,4

  1. 偏性好気性菌である。
  2. グラム陰性桿菌である。
  3. 発育に L-システイン、L-メチオニン、鉄を要求するため普通寒天培地、血液寒天培地、BTB 乳糖加寒天培地に発育不可能である。

AM76 問題

Candida 属で仮性菌糸を形成しないのはどれか。

  1. C. albicans
  2. C. glabrata
  3. C. krusei
  4. C. parapsilosis
  5. C. tropicalis
解答と解説

解答:2

  1. 仮性菌糸を形成する。
  2. 唯一、仮性菌糸を形成しない。
  3. 仮性菌糸を形成する。
  4. 仮性菌糸を形成する。
  5. 仮性菌糸を形成する。

AM77 問題

プリオン蛋白が病原因子となる疾患はどれか。2つ選べ。

  1. 急性灰白髄炎
  2. ウシ海綿状脳症
  3. Burkitt リンパ腫
  4. 亜急性硬化性全脳炎
  5. Creutzfeldt-Jakob 病
解答と解説

解答:2,5

  1. ポリオウィルスが原因である。
  2. EBウィルスが原因である。
  3. 麻疹ウィルスが原因である。

AM78 問題

Aspergillus fumigatus の模式図(別冊No. 16)を別に示す。矢印で示すのはどれか。

  1. 頂 囊
  2. 分生子
  3. メツラ
  4. 分生子柄
  5. フィアライド
解答と解説

解答:1

  1. https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/5/53/Aspergillus_illust.png

出典:厚生労働省ホームページ 第63回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-07.html

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