PM11〜15 臨床検査医学総論

第63回 臨床検査技師 国家試験 解説集
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こちらでは、平成29年(2017年)に実施された

第63回 臨床検査技師国家試験 PM11〜15 臨床検査医学総論

の解答と解説を掲載しております。

PM11 問題

脂肪便が認められるのはどれか。

  1. 肝硬変
  2. 大腸癌
  3. 食道潰瘍
  4. 慢性膵炎
  5. 胃粘膜下腫瘍
解答と解説

解答:4

  1. リパーゼの産生低下による脂肪分解の低下で脂肪便となる。

PM12 問題

ネフローゼ症候群で正しいのはどれか。

  1. 2型糖尿病は原因とならない。
  2. 微小変化群によるものは成人に多い。
  3. 紫斑病性腎炎によるものは小児に多い。
  4. 尿蛋白の診断基準は 1.5g/日以上である。
  5. 診断基準に高トリグリセライド血症がある。
解答と解説

解答:3

  1. 糖尿病性腎症によりネフローゼ症候群の原因となる。
  2. 成人ではなく、小児に多い。
  3. 3.5g/日以上である。
  4. 高LDL-コレステロール血症が診断基準にある。

PM13 問題

血清と比較した血漿検体の特徴で正しいのはどれか。

  1. 溶血が多い。
  2. LD 活性の偽高値が少ない。
  3. 凝固因子が含まれていない。
  4. 蛋白分画への影響が少ない。
  5. 採血から測定までに時間がかかる。
解答と解説

解答:2

  1. 凝固により血球からLD放出されるため、血清は偽高値になりやすい。
  2. 血清は凝固した後の上清であるが、血漿は凝固前の上清であるため含まれている。
  3. 血漿にはフィブリノゲンが含まれるため、β分画血清と比較して増加する。
  4. 凝固するまで待つ必要があるため時間がかかる。

PM14 問題

血中濃度が朝方から午前中に高く、午後から夜間にかけて低くなるホルモンはどれか。

  1. コルチゾール
  2. アドレナリン
  3. アルドステロン
  4. 抗利尿ホルモン
  5. 甲状腺刺激ホルモン
解答と解説

解答:1

  1. 早朝に最高値で深夜に最低値となる。
  2. 座位および立位で増加する。
  3. ストレスの影響をうける。
  4. 日中低く夜間は1.4倍に増加する。
  5. 夜間は中間の約2倍(夜異常高値)増加する。

PM15 問題

慢性閉塞性肺疾患の病態を示すのはどれか。2つ選べ。

  1. 肺気腫
  2. 肺腺癌
  3. 間質性肺炎
  4. 慢性気管支炎
  5. サルコイドーシス
解答と解説

解答:1,4

  1. 閉塞性換気障害である。
  2. 拘束性換気障害である。
  3. 拘束性換気障害である。
  4. 閉塞性換気障害である。
  5. 拘束性換気障害である。

出典:厚生労働省ホームページ 第63回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp170425-07.html

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