AM11〜15 臨床検査医学総論

第61回 臨床検査技師 国家試験 解説集
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こちらでは、平成27年(2015年)に実施された

第61回 臨床検査技師 国家試験 AM11〜15 臨床検査医学総論

の解答と解説を掲載しております。

AM 問題11

異所性刺激による不整脈はどれか。

  1. 左脚ブロック
  2. 心房細動
  3. 洞不整脈
  4. 房室ブロック
  5. WPW 症候群
解答と解説

解答:2

  1. 不整脈ではなく、伝導障害である。
  2. 異所性刺激により、P 波の消失 、細動波(f 波)出現、R-R 間隔絶対不整などがみられる。
  3. 不整脈ではあるが、異所性刺激ではない。
  4. 不整脈ではなく、伝導障害である。
  5. 不整脈ではなく、伝導障害である。

AM 問題12

炎症性腸疾患はどれか。

  1. Zollinger-Ellison 症候群
  2. サルコイドーシス
  3. 過敏性腸症候群
  4. 吸収不良症候群
  5. Crohn 病
解答と解説

解答:5

  1. 異所性ガストリン産生腫瘍、胃酸分泌亢進、難治性消化性潰瘍、慢性の水様下痢が主徴である。
  2. 原因不明の肉芽腫性疾患である。肺などに好発する。
  3. 器質的な異常がなく、下痢、便秘、便通異常があり、消化管機能障害がみられる疾患である。
  4. 腸管機能の低下により、蛋白などが吸収できない病態である。
  5. 消化管の肉芽腫性炎である。

AM 問題13

エンドトキシンショックを起こすのはどれか。

  1. 緑膿菌
  2. カンジダ
  3. 肺炎球菌
  4. 黄色ブドウ球菌
  5. 溶血性連鎖球菌
解答と解説

解答:1

  1. エンドトキシンはグラム陰性菌の細胞壁(外膜)由来の成分である。
  2. 真菌である。
  3. グラム陽性球菌である。
  4. グラム陽性球菌である。
  5. グラム陽性球菌である。

AM 問題14

疾患と血中濃度が上昇するホルモンの組合せで正しいのはどれか。

  1. Addison病-――――――――副腎皮質刺激ホルモン
  2. Basedow病-――――――――甲状腺刺激ホルモン
  3. 尿崩症――――――――――バソプレッシン
  4. 橋本病-――――――――――副甲状腺ホルモン
  5. 副腎性Cushing症候群-―――アルドステロン
解答と解説

解答:1

  1. Addison病は抗副腎皮質抗体が産生される自己免疫疾患で、副腎皮質ホルモンが脱落するため、フィードバックによりACTHは増加する。
  2. 甲状腺機能亢進症でT3とT4分泌が亢進するため、フィードバックによりTSHは低下する。
  3. 下垂体後葉の機能不全でADHが分泌されない病態である。
  4. 甲状腺機能低下症で、副甲状腺ホルモンは関係ない。
  5. 副腎皮質束状層の腫瘍により、コルチゾールの分泌が過剰となる。アルドステロンは球状層から分泌されている。

AM 問題15

腎糸球体障害の指標となる検査項目はどれか。 2 つ選べ。

  1. エリスロポエチン
  2. クレアチニンクリアランス〈CCr〉
  3. 尿中微量アルブミン
  4. 尿中 N-アセチルグルコサミニダーゼ〈NAG〉
  5. 尿中 b2-ミクログロブリン
解答と解説

解答:2,3

  1. 腎臓の傍糸球体装置から分泌されている。糸球体障害の指標にはならない。
  2. 糸球体濾過量を推測することができ、腎機能の指標となる。
  3. 糖尿病性腎症の早期発見に用いられる。
  4. 尿細管障害の指標となる。
  5. 尿細管障害の指標となる。

出典:厚生労働省ホームページ 第61回臨床検査技師国家試験問題および正答について
(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp230524-07b_01.pdf)

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