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こちらでは、平成27年(2015年)に実施された
第61回 臨床検査技師 国家試験 AM1〜10 臨床検査総論
の解答と解説を掲載しております。
AM 問題1
栄養サポートチームが栄養状態の評価に用いる検査項目はどれか。
- カリウム
- ナトリウム
- アルブミン
- クレアチニン
- 免疫グロブリン
解答と解説
解答:3
- 用いられない。
- 用いられない。
- 他にトランスサイレチンや、レチノール結合蛋白などのRTPとリンパ球が栄養状態の評価に用いられている。
- 用いられない。
- 用いられない。
AM 問題2
細菌培養の検体で 4 ℃に保存するのが適切でないのはどれか。
- 喀 痰
- 髄 液
- 胆 汁
- 中間尿
- 関節液
解答と解説
解答:2
- 4℃で保存しても良い。
- 低温に弱い髄膜炎菌が起炎菌の可能性があるため、30~37℃で速やかに検査室へ提出する必要がある。
- 4℃で保存しても良い。
- 4℃で保存しても良い。
- 4℃で保存しても良い。
AM 問題3
血清成分で食後に変動する項目はどれか。
- AST
- アルブミン
- クレアチニン
- トリグリセライド
- 総コレステロール
解答と解説
解答:4
- 食後の変動はみられない。
- 食後の変動はみられない。
- 食後の変動はみられない。
- 食後は血中の遊離脂肪酸とグリセロールが結合するため、トリグリセライドは上昇する。
- 食後の変動はみられない。
AM 問題4
尿色調の異常とその原因の組合せで正しいのはどれか。 2 つ選べ。
- 橙 色-――――――――ヘモグロビン
- 黄褐色-――――――――ウロビリン体
- 鮮紅色-――――――――ビリルビン
- 乳白色-――――――――メラニン
- 赤ブドウ酒色-―――――ヘマトポルフィリン
解答と解説
解答:2,5
- ヘモグロビン尿は鮮紅色である。
- ビリルビン尿は黄褐色である。
- メラニン尿は黒褐色である。
AM 問題5
尿沈渣の無染色標本(別冊 No. 1)を別に示す。認められるのはどれか。

- 顆粒円柱
- 脂肪円柱
- 上皮円柱
- 赤血球円柱
- 白血球円柱
解答と解説
解答:4
- 基質内に顆粒成分が 1/3 以上封入された円柱をいう。
- 基質内に脂肪顆粒および卵円形脂肪体が封入された円柱をいう。
- 基質内に細胞が3個以上、封入されている円柱をいう。
- 画像では、基質内に赤血球が 3 個以上封入されている。
- 基質内に白血球が 3 個以上封入された円柱をいう。
AM 問題6
イチゴゼリー状の下痢便を呈する疾患はどれか。
- コレラ
- 細菌性赤痢
- アメーバ赤痢
- サルモネラ腸炎
- カンピロバクター腸炎
解答と解説
解答:3
- 米の研ぎ汁様便を呈する。
- 濃粘血便を呈する。
- イチゴゼリー状の下痢便を呈する。
- 粘血便を呈する。
- 粘血便を呈する。
AM 問題7
淡水魚の生食によってヒトに感染するのはどれか。 2 つ選べ。
- 肝 蛭
- 肝吸虫
- 横川吸虫
- 宮崎肺吸虫
- 日本住血吸虫
解答と解説
解答:2,3
- 水草・枯葉に付着している。
- モツゴ、コイ、フナなどの淡水魚に寄生している。
- アユ、シラウオ、ウグイなどの淡水魚に寄生している。
- サワガニに寄生している。
- ミヤイリガイに寄生している。
AM 問題8
妊婦が感染すると子宮内の胎児に重篤な障害を与える寄生虫症はどれか。
- 蟯虫症
- アニサキス症
- Lambl 鞭毛虫症
- 腟トリコモナス症
- トキソプラズマ症
解答と解説
解答:5
- 肛門に寄生している。
- 胃に寄生している。
- 十二指腸、胆嚢、胆管に寄生している。
- 窒、尿道に寄生している。
- 栄養型が経胎盤感染し、胎児に重篤な障害を与える。
AM 問題9
体毛に付着していた虫体(体長 2.5 mm)の写真(別冊 No. 2)を別に示す。正しいのはどれか。

- ケジラミ
- ツツガムシ
- ヒゼンダニ
- アタマジラミ
- コロモジラミ
解答と解説
解答:4
- 円形に近く、触覚を持つ小さな頭部と3対の脚をもつ。
- 幼虫には3対、成虫には4対の脚がある。
- 卵形や円盤状の乳白色のダニである。
- 画像では、脚が3対あり、右側に毛髪がみられ、体調が長いため、アタマジラミが考えられる。
- 体長が約2~4mmで、長楕円形、灰白色をしている。
AM 問題10
急性期の診断に末梢血塗抹標本の Wright-Giemsa 染色が有用なのはどれか。
- 旋毛虫症
- 広東住血線虫症
- Manson 住血吸虫症
- Westerman 肺吸虫症
- バンクロフト〈Bancroft〉糸状虫症
解答と解説
解答:5
- 筋肉に寄生するため、筋生検が適する。
- 髄液検査が適する。
- 便や尿のサンプルによる虫卵の有無の確認が有用である。
- 喀痰,便,胸水から虫卵を証明することで確定診断となる。
- 夜間にミクロフィラリアが末梢血管に出現するため採血時間は午後22時から午前4時ごろが適している。
出典:厚生労働省ホームページ 第61回臨床検査技師国家試験問題および正答について
(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp230524-07b_01.pdf)