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こちらでは、平成28年(2016年)に実施された
第62回 臨床検査技師国家試験 AM29〜45 臨床化学
の解答と解説を掲載しております。
AM29 問題
核に含まれる酵素はどれか。
- 乳酸脱水素酵素
- DNA ポリメラーゼ
- Na⁺・K⁺-ATP アーゼ
- シトクロムオキシダーゼ
- グルコース-6-ホスファターゼ
解答と解説
解答:2
- 細胞質に含まれている。
- 核に含まれている。
- 細胞質に含まれている。
- 細胞質に含まれている。
- 細胞質に含まれている。
AM30 問題
測定波長が 340 nm でないのはどれか。
- ウリカーゼ・ペルオキシダーゼ法による尿酸の測定
- 日本臨床化学会(JSCC)勧告法による LD 活性の測定
- ウレアーゼ・グルタミン酸脱水素酵素法による尿素窒素の測定
- ヘキソキナーゼ・グルコース-6-リン酸脱水素酵素法によるグルコースの測定
- グルコキナーゼ・グルコース-6-リン酸脱水素酵素法によるマグネシウムの測定
解答と解説
解答:1
- 測定対象の水素供与体は可視部が極大吸収波長である。
- NADPHの変化量を測定する。NADPHの極大吸収波長は340nmである。
- NADPHの変化量を測定する。NADPHの極大吸収波長は340nmである。
- NADPHの変化量を測定する。NADPHの極大吸収波長は340nmである。
- NADPHの変化量を測定する。NADPHの極大吸収波長は340nmである。
AM31 問題
ポイント・オブ・ケア・テスティング(POCT)の対象とならないのはどれか。
- 血 糖
- インスリン
- プロカルシトニン
- ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)
- 脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)
解答と解説
解答:2
- 糖尿病の診療に用いられる。
- POCTとは患者の傍らで行われる検査であり、原則として診療に直結する項目である。POCTの対象ではない。
- 敗血症の診療に用いられる。
- 妊娠の診療に用いられる。
- 心不全の診療に用いられる。
AM32 問題
2価鉄(Fe²⁺)を含有するのはどれか。
- ヘ ム
- フェリチン
- ヘモジデリン
- トランスフェリン
- プロトポルフィリンⅨ
解答と解説
解答:1
- 2価鉄を含有する。
- 3価鉄を含有する。
- 3価鉄を含有する。
- 3価鉄を含有する。
- 鉄を含有しない。
AM33 問題
単糖類はどれか。
- スクロース
- マルトース
- ラクトース
- アカルボース
- フルクトース
解答と解説
解答:5
- 二糖類である。
- 二糖類である。
- 二糖類である。
- 2型糖尿病の治療薬である。
- 単糖類である。
AM34 問題
糖代謝において糖新生のみに関与するのはどれか。
- ピルビン酸
- オキサロ酢酸
- 3-ホスホグリセリン酸
- フルクトース-6-リン酸
- グリセルアルデヒド-3-リン酸
解答と解説
解答:2
- 糖新生と解糖系の両方に関与する。
- 糖新生のみに関与する。
- 糖新生と解糖系の両方に関与する。
- 糖新生と解糖系の両方に関与する。
- 糖新生と解糖系の両方に関与する。
AM35 問題
リン脂質の含有比が最も高い血清リポ蛋白はどれか。
- カイロミクロン
- VLDL
- IDL
- LDL
- HDL
解答と解説
解答:5
- トリグリセリドを多く含有する。
- トリグリセリドを多く含有する。
- コレステロールとトリグリセリドを多く含有する。
- コレステロールを多く含有する。
- リン脂質とコレステロールを多く含有する。
AM36 問題
血中半減期が最も短いのはどれか。
- CRP
- アルブミン
- ハプトグロビン
- セルロプラスミン
- トランスフェリン
解答と解説
解答:1
- 半減期は4~6時間で最も短い。
- 半減期は15~20日である。
- 半減期は3~4時間である。
- 半減期は5時間である。
- 半減期は7~8日である。
AM37 問題
クレアチン・クレアチニンについて正しいのはどれか。
- クレアチンは環状化合物である。
- クレアチンは活性メチレン基をもつ。
- クレアチンが脱水してクレアチニンとなる。
- クレアチニナーゼはクレアチンを加水分解する。
- クレアチニンの酵素的測定法ではアスコルビン酸の共存で正誤差となる。
解答と解説
解答:3
- 鎖状化合物である。
- クレアチニンの特徴である。
- クレアチニナーゼ(加水分解酵素)の作用による。
- クレアチニンを加水分解する。
- PODを用いる酸化反応を利用するため、還元性物質の存在で負誤差となる。
AM38 問題
日本臨床化学会(JSCC)勧告法による酵素活性測定で吸光度の減少を測定するのはどれか。2つ選べ。
- CK
- LD
- ALP
- ALT
- AST
解答と解説
解答:4,5
- 吸光度の上昇を測定する。
- 吸光度の上昇を測定する。
- 吸光度の上昇を測定する。
- 吸光度の減少を測定する。
- 吸光度の減少を測定する。
AM39 問題
EDTA加血漿で測定すると、血清に比べて活性が大きく低下するのはどれか。
- LD
- AST
- ALP
- ALT
- γ-GT
解答と解説
解答:3
- 活性中心にZn²⁺を持ち、活性剤としてMg²⁺を必要とするため、2価の陽イオンをキレートするEDTAによって活性が大きく低下する。
AM40 問題
血中薬物モニタリング(TDM)の対象となる条件として正しいのはどれか。
- 有効血中濃度域が広い。
- 体内動態に個人差が大きい。
- 投与量と血中濃度が比例する。
- 血中濃度と薬効の発現に相関がない。
- 血中濃度に依存せず重篤な副作用が出現する。
解答と解説
解答:2
- 有効血中濃度域が広いものが対象となる。
- 比例しないものが対象である。
- 密接な関係があるものが対象である。
- 血中濃度に依存する副作用がでるものが対象である。
AM41 問題
心臓から分泌されるホルモンはどれか。
- グレリン
- レプチン
- ガストリン
- バソプレッシン
- 脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)
解答と解説
解答:5
- 胃から分泌されるホルモンである。
- 脂肪細胞から分泌されるホルモンである。
- 胃から分泌されるホルモンである。
- 下垂体後葉から分泌されるホルモンである。
- 心臓から分泌されるホルモンである。
AM42 問題
病態と血中濃度が低下するホルモンの組合せで正しいのはどれか。
- 尿崩症――――――レニン
- 橋本病――――――カルシトニン
- Addison病――――ACTH
- Basedow病――――TSH
- Cushing 症候群――コルチゾール
解答と解説
解答:4
- 尿崩症は水分が喪失する病態のため、血圧を上昇させようとしてレニンは増加する。
- カルシトニンは甲状腺C細胞から分泌されるため、C細胞の腫瘍である甲状腺髄様癌で高値となる。
- 副腎皮質機能低下症のため、副腎皮質ホルモンの分泌が低下し、フィードバックでACTHが高値となる。
- 甲状腺機能亢進症のため、甲状腺ホルモン過剰によるフィードバックでTSHは低値となる。
- 副腎皮質機能亢進症で、コルチゾールの分泌が過剰となる。
AM43 問題
ビタミンと欠乏により生じる病態の組合せで正しいのはどれか。
- ビタミン A――――――結膜乾燥症
- ビタミン B1――――――悪性貧血
- ビタミン C――――――血液凝固障害
- ビタミン D――――――脚 気
- ビタミン K――――――骨軟化症
解答と解説
解答:1
- 他に夜盲症もみられる。
- 脚気やウェルニッケ脳症などがみられる。
- 壊血病などがみられる。
- くる病、骨軟化症などがみられる。
- 血液凝固障害などがみられる。
AM44 問題
インスリン負荷試験で増加するのはどれか。
- LH
- GH
- FSH
- TSH
- プロラクチン
解答と解説
解答:2
- 増加はみられない。
- インスリン投与による血糖値低下に反応して、血糖を上昇させる作用をもつGHが問題なく分泌されるかを調べる試験である。
- 増加はみられない。
- 増加はみられない。
- 増加はみられない。
AM45 問題
蛋白合成に関与するのはどれか。
- 中心小体
- ゴルジ装置
- リソソーム
- リボソーム
- ミトコンドリア
解答と解説
解答:4
- 紡錘糸形成を行う。
- 分泌物形成を行う。
- 細胞内消化を行う。
- ATP産生に関与する。
出典:厚生労働省ホームページ 第62回臨床検査技師国家試験問題および正答について
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp160411-05.html