PM11〜15 臨床検査医学総論

第61回 臨床検査技師 国家試験 解説集
maimai
maimai

このブログを運営しているmaimaiと申します。
一緒に合格に向けて頑張りましょう!!

こちらでは、平成27年(2015年)に実施された

第61回 臨床検査技師国家試験 PM11〜15 臨床検査医学総論

の解答と解説を掲載しております。

PM11 問題

自己抗体と疾患の組合せで正しいのはどれか。

  1. 抗Sm抗体ーーーーーーーーーーー皮膚筋炎
  2. 抗CCP抗体ーーーーーーーーーー自己免疫性溶血性貧血
  3. 抗RNP抗体ーーーーーーーーーー関節リウマチ
  4. 抗ミトコンドリア抗体ーーーーー原発性胆汁性肝硬変
  5. 抗アセチルコリン受容体抗体ーー特発性間質性肺炎
解答と解説

解答:4

  1. 全身性エリテマトーデスで検出される。
  2. 関節リウマチで検出される。
  3. 混合性結合組織病で検出される。
  4. 原発性胆汁性肝硬変で検出される。
  5. 重症筋無力症で検出される。

PM12 問題

肺水腫でみられる喀痰の性状で正しいのはどれか。

  1. 血 性
  2. 膿 性
  3. 漿液性
  4. 粘液性
  5. 泡沫性
解答と解説

解答:3 or 5

  1. 各種肺炎でみられる。
  2. 各種細菌による肺炎でみられる。
  3. 血漿成分が漏出した喀痰である。肺水腫や心不全でみられる。
  4. 粘液が過剰分泌された喀痰である。慢性気管支炎などでみられる。
  5. 肺水腫の喀痰で特徴的である。

PM13 問題

(1→3)β-D-グルカンが上昇する感染症の原因微生物はどれか。

  1. 大腸菌
  2. 緑膿菌
  3. カンジダ
  4. マイコプラズマ
  5. インフルエンザ菌
解答と解説

解答:3

  1. ベロ毒素の検出、O157検出などで検査される。
  2. 色素産生性などで検査される。
  3.  (1→3)β-D-グルカンは真菌感染症で優位に上昇する。
  4. 寒冷凝集反応などで検査される。
  5. CRPなどで検査される。

PM14 問題

甲状腺機能低下症で高値になるのはどれか。2つ選べ。

  1. CK
  2. ALP
  3. ヘモグロビン
  4. 総コレステロール
  5. 遊離サイロキシン
解答と解説

解答:1,4

  1. 筋力低下によるCKの逸脱で高値となる。
  2. 胆道系酵素で、胆道閉塞などで高値となる。
  3. 甲状腺機能低下症では高値とならない。
  4. コレステロールの異化低下により、コレステロールが蓄積する。
  5. サイロキシンの産生は低下する。

PM15 問題

低カリウム血症の原因となるのはどれか。

  1. 溶 血
  2. 腎不全
  3. 真性赤血球増加症
  4. 本態性血小板血症
  5. 原発性アルドステロン症
解答と解説

解答:5

  1. 赤血球内からカリウムが溶出するため高値となる。
  2. 腎でのカリウムの排泄ができなくなるため高値となる。
  3. 網内系亢進によりカリウムは高値となる。
  4. 網内系亢進によりカリウム高値となる。
  5. アルドステロンは腎でのナトリウムの再吸収と、カリウムの排泄の亢進に働くため、分泌が過剰になるとこの作用も亢進し高値となる。

出典:厚生労働省ホームページ 第61回臨床検査技師国家試験問題および正答について
(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/dl/tp230524-07b_01.pdf)

タイトルとURLをコピーしました